数あるコーヒーの中でも、その繊細な味わいと希少性の高さから「コーヒーの王様」と称されるブルーマウンテン。
ジャマイカの厳密な国法に基づき、限られた標高のエリアでしか栽培が認められない特別な豆です。今回は、そのブルーマウンテンの上品な味わいとクリーンな品質を支える「ウォーレンフォード精選場」の精製プロセスをご紹介します。
原産国: ジャマイカ
生産地域: 国法で定められたブルーマウンテンエリア
精選場: ウォーレンフォード精選場
収穫されたコーヒーチェリーが入荷すると、まずは簡単な水洗いを行い、受入水槽に浸します。浮力を利用して「未熟な豆」や「葉」などの不要なものを取り除いてから、機械で果肉を剥いでいきます。
精製には、実の甘みを適度に残す「パルプド・ナチュラル」を採用。処理に使う水の量を抑え、選別時の水をリサイクルするなど、環境保護にも配慮した持続可能な方法で精製が行われています。
果肉を取り除いた豆はウォーレンフォード・ドライミルへ運ばれ、太陽の光を浴びせる100%天日乾燥(サンドライ)で平均3〜4日間かけて水分値を11.5〜12%まで落とします。
乾燥後は、ステンレス製のサイロで約8週間(約2ヶ月)の熟成(レスティング)期間に入ります。
なぜ8週間寝かせるのか?
豆の中の水分を均一にする
乾燥直後の青くささ(グラス臭)を取り除く
熟度を高め、豆本来の甘みやコクを引き出す
この丁寧な熟成期間こそが、ブルーマウンテン特有の滑らかで優雅な風味を生み出す秘訣です。
熟成を終えた豆は、最新の「比重選別機」や「電子選別機」を使って重さや色合いから不適合な豆を精密に取り除きます。
さらにウォーレンフォード精選場では、厳格な独自基準を設けています。
欠点豆が2%未満のロット: 機械選別のまま出荷へ
欠点豆が2%以上含まれるロット: 人の手による厳密なハンドピック(手選別)を実施
機械だけに頼らず、基準に達しない豆には人の手を入れることで、雑味のない非常にクリーンな品質を守り抜いています。
ブルーマウンテンの魅力である優雅な香りとバランスの良い甘みは、豊かな自然環境だけでなく、「天日乾燥 × 8週間の熟成 × 妥協のない選別」というウォーレンフォード精選場の丁寧な手仕事によって生み出されています。
特別な一杯を楽しむ際には、ぜひこうした精製のストーリーにも思いを馳せてみてください。